先日マーラーについての話を書いたが、その後家にあるマーラーのCDを
聴いていて思ったことを書くことにする。
マーラーで最初に聴いたのは巨人でCBSから出ていた
レナード・バーンスタインとニューヨークフィルのものだった。
そのときの印象は深刻な部分と、突然の世俗的音楽が出てきて、その
対比がとても面白く思った。
この組み合わせで日本でコンサートをしたとき、レナード・バーンスタイン
はドイツグラモフォンとの2回目の交響曲全集を作っている最中で
にニューヨークフィルの監督はブレーズが去りメータに変わった頃だった。
やはり長年ともに演奏してきた仲間という感じでバーンスタインも
体を使って大きな表現をしていたし、ニューヨークフィルもそれに応えて
楽しそうに演奏していた。
私はこのときマーラーの「巨人」とショスタコーヴィッチの交響曲第5番
を聴きに行ったのだが、これらは今まで行ったコンサートの中でも一番
楽しめたものだった。