ピアノ曲と書いたが正確にはキーボード用の曲で当時はチェンバロで
弾かれていたのだと思う。
シフのバッハは、全体を弱音で弾いていて、弱音の美しさを存分に
たたえている。音がきれいだという点ではグールドをも凌いでいる。
気分鎮静の音楽っていうと明るすぎず暗すぎず、やかましいほど
大きな音は立てず、複雑なリズムで驚かされることもなく、、、、
要するに中庸ということが大事なのだ。
その点で、交響曲はあまり好ましくない。器楽がよいのだろうと思う。バッハは、その点で良いと思われる曲がたくさんある。それ以外に思いつくのは、ブラームスのヴァイオリン・ソナタとかフランクのヴァイオリン・ソナタ。シューベルトの弦楽5重奏曲-ちょっと重くて暗すぎるか。ペルゴレージのスターバト・マーテルをドラマチックに歌っていないもの。今は、その程度しか思い浮かばない。この続きはノートの方に書いていこう。