Music

クラシックCDガイド – 現代の名演奏を聴く

最近クラシックの名盤紹介ものの本を古いものから新しいものまで、
いろいろ読んでいる。

いま読んでいるのは下記の本

クラシックCDガイド
現代の名演奏を聴く
石原俊

現代の演奏をサイモン・ラトルとほぼ同年代の演奏家に絞ってCDの
名演奏を紹介している。

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よく理解できていないマーラー

先日マーラーについての話を書いたが、その後家にあるマーラーのCDを
聴いていて思ったことを書くことにする。

マーラーで最初に聴いたのは巨人でCBSから出ていた
レナード・バーンスタインとニューヨークフィルのものだった。

そのときの印象は深刻な部分と、突然の世俗的音楽が出てきて、その
対比がとても面白く思った。

この組み合わせで日本でコンサートをしたとき、レナード・バーンスタイン
はドイツグラモフォンとの2回目の交響曲全集を作っている最中で
にニューヨークフィルの監督はブレーズが去りメータに変わった頃だった。

やはり長年ともに演奏してきた仲間という感じでバーンスタインも
体を使って大きな表現をしていたし、ニューヨークフィルもそれに応えて
楽しそうに演奏していた。

私はこのときマーラーの「巨人」とショスタコーヴィッチの交響曲第5番
を聴きに行ったのだが、これらは今まで行ったコンサートの中でも一番
楽しめたものだった。

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マーラーの交響曲

「スジガネ入りのリスナーが選ぶクラシック名盤この一枚」(知恵の森文庫)の
マーラーの交響曲の部分を読んでいたら、担当者が書いている印象と
自分の印象が全く違っていた。

それで無性にマーラーを聴きたくなった。

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バッハ – 『音楽の捧げ物』 ケーゲル&ライプツィヒ放送交響楽団

HMV.co.jp – バッハ – 『音楽の捧げ物』 ケーゲル&ライプツィヒ放送交響楽団
バッハ音楽の捧げ物は大変好きな曲で何枚ものCDをもってた。大分処分してしまったが...
その昔リヒター、ミュンヘンバッハ管弦楽団のものから聴き始め、その厳しく張りつめたような演奏に心が引き締められる思いをした。そして、いつの頃からか夏が終わり秋を感じると、夏の華やかさが終わり、これから秋、冬と落ち着いた季節、厳しい季節に向かっていくという心境からか、この曲を聴きたくなるようになった。
その後、ミュンヒガーのどろどろした演奏やマリナーの醒めた演奏を聴いたが、理非他ーを凌駕するものはなかった。しかしブーレーズのヴェーヴェルン全集のなかにヴェーヴェルン編曲のこの曲の一部の演奏が入っていて、管楽器による色彩感豊かな演奏に心を惹かれた。それで管楽器による演奏というのを探し求めたのだが、カナディアンブラスのものしか入手できなかった。演奏が明るすぎてどうもなじめなかった。その後、一人住まいをしているときに、秋を感じてこの曲を聴きたくなりCDショップにいったのだがリヒターのものがなく、やむなくグスタフ・レオンハルトのものを買った。どうも響が違うと思っていたのだが、何度も聴いている内にこの演奏が気に入るようになった。後に古楽器による演奏であることを知り(輸入盤ばかり買っているのでライナーなど読まない癖がついている)古楽器もいいものだと思うようになった。数年後改めてリヒターを聴いてみて、こんなに厳しい演奏しなくてもいいのではないかと思うようになった。その後もゲーベル、クイケンの古楽器による演奏を聴いたが、レオンハルトに及ばないと感じた。最近ジョルディ・サバールの演奏を聴いて、また改めてこれが一番という気がしている。録音の性もあるかもしれないが響が鮮明で一音一音を大切にしているという感じがした。
それで、古楽器の演奏ばかり聴いてきたのだが、HMVのメルマで、このCDを見つけてまた買ってみようかなという気になっているところだ。
既にこの演奏を聴いた方には感想を聴かせていただきたい。

アシュケナージの平均律クラヴィーア曲集

HMV.co.jp – バッハ – 平均律クラヴィーア曲集 全曲 アシュケナージ(p)(3CD)
好きな極なのでグールド、リヒテル、グルダ、シフ、レオンハルト、コープマン等様々な演奏を聴いてきたが、アシュケナージはどうであろう。極端なところのない平均的演奏というのが予想されるが、実際聴いてみないとわからないな。最近のポリーニみたいに一聴して、嫌になってしまうかもしれないが、とにかく聴いてみたい。

秋に備えて

まだまだ暑い日が続いていますが、日が暮れるのは早くなってきたし、もう夏は終わりで秋になっているんですね。毎年のことですが、秋を自覚すると行うことがあります。それはバッハの音楽の捧げ物を聴いて感傷的な気分に浸り秋を自覚するということです。でもそれには、もう少し寒くなって夏の華やいだ気分が醒めなくてはなりません。そして、秋が進んで冬が近付いているんだという焦燥感も必要ですね。
秋に備えて MP3 プレーヤーに音楽の捧げ物を入れておきましょう。
と書いたけど誰の演奏にするかな。秋を感じさせるのはリヒターのシリアスな演奏なのだけど、最近古楽器を聴きつづけてきたので、どうも古さを感じてしまう。この際最後に買ったジョルディ・サバールのものにするかな。
ついでにモーツァルトのピアノ協奏曲第20番ニ短調レクイエムまでいれたらちょっとやりすぎで陰気臭くなるかな。
明るい曲も残しておこう。ディヴェルティメント k.136、137、138で演奏はコープマン