シャイーのマーラー

昨年買ったCDにリッカルド・シャイーによるマーラーの交響曲全集がある。

買ってから何回か聴いているのだがどうも感動が得られない。
その理由を考えているのだが、醒めた演奏ということにあるのだろう。
バーンスタインやバルビローリなら作品への共感をうまく演奏に活かし
その結果が熱演という形で残る。
またカルロ・マリア・ジュリーニならあくまでも上品にメロディーを
演奏することで感動させることができた。
クレンペラーなら曲の構造を浮かび上がらせることに情熱を燃やし
それに感動することができた。

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2011年を迎えて

タイトルが大袈裟なのだけど特に2011年を迎えて何かがある訳ではない。

ただ今は新しい年を迎えて、昨年までの鬱積した気分を一掃して
新たな気持ちで清々しく一年を過ごしたいという願いを書いておこう。
さて2011年はどういう年だろうか。
干支は卯ですか、私の母親と私の娘が卯年生まれですね。
ええとクラシック音楽界ではリストが生誕200年、マーラーが没後100年ですね。
なんと、マーラーは昨年も生誕150年でいろいろイベントがありました。
今年もいろいろとイベントがあるのでしょうね。
実現してほしいのはピエール・ブーレーズのマーラーの全集としてのリリース
ですね。
4月には息子は中学3年生、娘は小学校6年生で二人とも最終学年に
なるのですね。
息子は高校受験に向けて頑張らなければならない1年となるわけです。
さて私はというと漠然とながら新境地で活躍したい気持ちが強いのだけど
新境地がどこなのか見出せない日々が続いている感じだったのだけど
今年はいよいよ決心する年かなという気がしている。
ううむ、全然、煮えきらないこと書いているな。
元日くらい、しっかりしたことを思い描きたいのだけどどうも
明確な展望が見えない。

マーラーとベートーヴェン – ImportCDsへ注文品が届いた

12月の初旬に注文したバーンスタインマーラーの全集(DG)とグルダ
ベートーヴェンのピアノ・ソナタとピアノ協奏曲の全集がようやく届いた。
これらは Amazon のマーケットプレイス経由で ImportCDs へ注文したもの。
普段なら1週間程度で届くのだろうけど、12月はクリスマス・シーズン
ということでクリスマスまでには届かない可能性がある旨の連絡があったが何と
かクリスマスには間に合った。
マーラーベートーヴェンもどちらも既に部分的に持っていたのだけれど、
ばらばらに集めるよりも全集で買ってしまった方が安上がりになるのだ。
それよりも重要なことは、全集ということでボックスにまとめて入っているので
単売を集めるよりもスペースをとらないということだ。
何だか音楽の話でなくなってしまっているようだが、これらにはそれなりの
思い入れがある。

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リセット

昨日今年の楽しかったことにかんして3分野から一つずつ書いた。

日曜日ということで気持ちも少し楽になっていたし楽しかったこと
がすんなり(というわけでもなく、何とか探し出したのだけど)書けた。
しかし、今日月曜日になると途端に今年一年を通して最後まで苦し
められている自分のうつ状態のことに思いが行ってしまう。
毎朝、起きて仕事をするという考えてみれば当たり前なことが朝に
なると、起きて一日を過ごそうという気力が湧かずにいつまでも
ふとんの中にいる。
やっと力を振り絞って起きても、淡々と仕事をするだけでエネルギー
をどんどん消耗してしまっている。
日常生活がまともに送れない。
生きる喜びなんてほとんど感じられない。
何とか生きるために働いて、その疲れがどんどんたまって
生きるのが辛くなっている感じだ。
今日の雨と寒さがますます、そういう気持ちを増長している
感じがする。
どこかでリセットできるなら、リセットして新しい気持ちで
今年をやり直したい。

2010年はどんな年だった

時間が経つのは速いもので、もう2010年もあと3週間しかない。

クレヨンしんちゃんを見ていたら、しんちゃんがお父さん、お母さん、
自分にとっての今年のベストスリーというのをやっていた。
今年がどんな年だったか、まあいろいろあったが悪いことは抜かして
良かったことだけを思い出してみよう。
まずは今年がマーラー生誕150周年ということで、CD でずっと廃盤に
なっていたものを含め、様々なマーラーの CD が出たということだろう。
私にとってはレヴァインのRCAに入れていたマーラー交響曲集が
ソニーから再発売されたのが大きかった。
またバルビローリ、バーンスタイン、ジュリーニ、ラトル、シャイー等の
マーラーもよく聴いた。
本に関しては1Q84のBOOK3が出たのを機にして1Q84を全部一気に読んだ。
面白かった。そしてんでいなかった村上春樹作品、海辺のカフカやアフターダーク
等をほとんど読んでしまった。比較的最近の走ること について...を読んで
村上春樹という人間の強さをあらためて感じた。作家として特に長編小説を
書くために自分のからだをいかに鍛えているかに感心した。
同じく集中的に読んだのはカート・ヴォネガットの作品。
ソフトウェアに関しては不幸中の幸いというかWindowsが入っていたデスクトップ
が壊れてしまい、しかたなくML115というサーバマシンをメインに使うように
なったことで、メインに使うOSが久々にFedoraになり、Fedora上にWindowsに
負けないように利用環境を構築してきたことによりいろいろなことが改めてわかっ
たことだろう。Adobe Air なんてLinux環境ではじめてありがたさがわかった。
あとはVMwareを捨ててVirtualBoxに乗り換えた等々
とりとめもなく書いたがこんなところかな。

心配していても何も変わらない

人生には心配するようなことはいくらでもあるだろう。でも心配し続けていても
何も変わらない。

もし何か行動を起こすことで心配している状況が変わるなら行動することだ。

もし心配している内容が自分の行動では解決できないならば、
心配し続けていると、ますます心の中が暗くなっていく。

そういうときには心配することをやめて、何か他の事を始めればいい。

こういうことは、あたりまえのことなのだけどなかなか実行することができない。

何か他のことができなくなってしまうのだ。

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My Best 100 CD を作りたい

自分で選んだ「My Best 100 CD」というものを作ってみたくなった。

今日は都合により空いた時間がいっぱいあった。

そこで少し前に書いた「スジガネ入りのリスナーが選ぶクラシック名盤この一枚
という本をじっくり読んでみた。

この本は、非常に多くのクラシックファンがそれぞれの名盤と思うものについて
記事を書いていている。

一人または数人で書いた名盤紹介本と違い、非常に広範囲な演奏家が
出ていて、その文章につられて聴いてみたいなと思うCD
(この本はSP、LP、CD、LDまでを範囲としている)
がたくさんあった。

しかし、皆が自分の聴き続けてきた名盤ということで、古い演奏が多く
入手困難なものが多い。

まあ、フルトヴェングラーとかワルター、トスカニーニなどの知名度の高い
指揮者なら今でも入手しやすいのだが、知られざる名盤のようなものを
紹介されても、言葉から受けるイメージだけで本当の演奏を知ることは
できない。

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クラシックCDガイド – 現代の名演奏を聴く

最近クラシックの名盤紹介ものの本を古いものから新しいものまで、
いろいろ読んでいる。

いま読んでいるのは下記の本

クラシックCDガイド
現代の名演奏を聴く
石原俊

現代の演奏をサイモン・ラトルとほぼ同年代の演奏家に絞ってCDの
名演奏を紹介している。

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よく理解できていないマーラー

先日マーラーについての話を書いたが、その後家にあるマーラーのCDを
聴いていて思ったことを書くことにする。

マーラーで最初に聴いたのは巨人でCBSから出ていた
レナード・バーンスタインとニューヨークフィルのものだった。

そのときの印象は深刻な部分と、突然の世俗的音楽が出てきて、その
対比がとても面白く思った。

この組み合わせで日本でコンサートをしたとき、レナード・バーンスタイン
はドイツグラモフォンとの2回目の交響曲全集を作っている最中で
にニューヨークフィルの監督はブレーズが去りメータに変わった頃だった。

やはり長年ともに演奏してきた仲間という感じでバーンスタインも
体を使って大きな表現をしていたし、ニューヨークフィルもそれに応えて
楽しそうに演奏していた。

私はこのときマーラーの「巨人」とショスタコーヴィッチの交響曲第5番
を聴きに行ったのだが、これらは今まで行ったコンサートの中でも一番
楽しめたものだった。

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読書の記録

2004年くらいまではきちんと読書をした後に、読後感をまとめて
私のノートに書いていたのだが、その後忙しかった時期が続き
やめてしまった。

その間も決して本を読んでいなかったわけではなく、週2、3冊は
読んでいた。週末は1日で1冊を読みきることもしばしばあった。

確かに本棚はいつの間にか一杯になり、Amazonに売りに出したり
していたが、自分で発送するという手間は結構馬鹿にならず、
安いけどその場で引き取ってくれるBOOK OFFへ持っていくことが
多くなった。

それでも、気に入った本というのはなかなか捨てられず、本棚に
入りきらないものはラックの中に山積してある。

2005年以降に読んだ本を、もう一度ぱらぱらと読み返しながら
また読書の記録を残していきたい。